
スピルリナの効果や本当に服用しても問題ないか知ることができます。
スピルリナは体に良いどころか、人によっては健康被害を引き起こす可能性があります!
重金属や毒素を含むことがあり、肝臓に負担をかけるケースも報告されています。
特に自己免疫疾患のある人は症状が悪化する可能性があり、医師の相談なしでの摂取はNGです。

- スピルリナには「フィコシアニン」など強力な抗酸化成分が含まれ、細胞の老化を防ぐ効果が期待されています。
出典例:Belay A. et al., “Current Knowledge on Potential Health Benefits of Spirulina” (J. Applied Phycology, 2002)
- 一部の研究では、スピルリナが免疫細胞を活性化し、ウイルスや感染への抵抗力を高める可能性があるとされています。
出典例:Selmi C. et al., “Spirulina and immune system modulation” (Cellular & Molecular Immunology, 2011)
- 継続的な摂取によって、悪玉コレステロール(LDL)を減らし、善玉コレステロール(HDL)を増やす効果が報告されています。
出典例:Parikh P. et al., “Effect of Spirulina on hyperlipidemia in humans” (Journal of Medicinal Food, 2001)
- 鼻炎やアレルギー性疾患の緩和に役立つ可能性があり、花粉症対策としても注目されています。
出典例:Mani U.V. et al., “Studies on the long-term effect of spirulina supplementation on glycemic control” (Nutrition Research, 2000)
- 糖尿病予備群や軽度の糖尿病の人に対して、血糖値を安定させる効果が見られることもあります。
出典例:Cingi C. et al., “The effects of spirulina on allergic rhinitis” (European Archives of Oto-Rhino-Laryngology, 2008)
これらの研究は少人数の対象者や短期間の試験が多く、すべての人に同じ効果があるとは限りません。

- 2009年1月中旬よりスピルリナ含有サプリメントの摂取を開始。
- 数日後、顔面に浮腫性紅斑が出現し、両上肢・体幹へと拡大。
- 3月初旬にサプリメントの摂取を中止したが、皮疹は改善せず増悪。
- 6月下旬に筋力低下と筋原性酵素の上昇を認め、入院。
スピルリナは腫瘍壊死因子(TNF)-αの産生を促進するなどの免疫刺激作用を有し、これにより皮膚症状を伴う炎症性筋疾患の発症が誘発された可能性が示唆されています。
- 食物アレルギーの継続診療のため受診した際、自覚症状や他覚所見はなかったが、偶発的に肝機能障害(AST 36 IU/L、ALT 77 IU/L)が指摘された。
- 詳細な問診により、1年前から「成長促進」をうたった市販のスピルリナ含有サプリメントを毎日摂取していたことが判明した。
- 患者が持参したサプリメントで実施し、サプリメントの含有成分であるスピルリナに対して高い刺激指数(SI値27.5)、最大反応値(3,409 cpm)を示した。
- 詳細な問診により、1年前から「成長促進」をうたった市販のスピルリナ含有サプリメントを毎日摂取していたことが判明した。
本症例は、スピルリナ含有サプリメントの摂取がアレルギー性肝障害を引き起こす可能性を示唆する初めての報告である。スピルリナは一般的に安全とされているが、まれに肝障害を引き起こす可能性がある。特にアレルギー体質の人々は注意が必要である。また、サプリメントや健康食品の販売サイトや包装には健康被害に関する記載が乏しいこともあり、消費者は購入の際に慎重な判断が求められる。

- 汚染された水源で栽培された場合、有害な重金属(鉛、ヒ素、水銀など)やマイクロシスチン(肝毒性のある毒素)が含まれる可能性。
- 信頼できるメーカーや品質検査済みの製品を選ぶことが重要。
- アレルギー体質の人は、蕁麻疹、喉のかゆみ、吐き気、呼吸困難などを起こすことがある。
- フェニルアラニンを含むため、フェニルケトン尿症には有害。
- 免疫系を刺激する可能性があるため、自己免疫疾患や移植後の人は注意が必要。
- 安全性に関する十分な研究がないため、医師に相談するのが望ましい。

スピルリナは万能ではありません。効果だけでなくリスクも知ったうえで、正しく選びましょう。
- 推奨対象者:栄養補助をしたい人、ベジタリアン、貧血気味の人
- 避けるべき人:アレルギー体質、PKU患者、免疫抑制中の人
- 摂取のポイント:少量から始める、信頼できるブランドを選ぶ、体調の変化を観察