実は危険!? スーパーの安い米に潜むリスクとは

こんな人向けの記事です。

スーパーの安い米を買うのに不安を感じる方やどう選ぶのがいいのかわかります。

スーパーの安い米は輸入された米や国産米と外国産米をブレンドされたものがあったりしますよね。輸入された米にはいくつかの隠された危険や問題があるのをご存知でしたか?

そういった米を選ぶ際のポイントをまとめました。

輸入米の危険性・問題点

1. 残留農薬のリスク

  • 一部の輸出国では、日本では使用が制限されている農薬が使用されている可能性があります。
  • 適切な管理がされていないと、人体に有害な農薬が残留する危険性があります。

2. ポストハーベスト農薬(収穫後の処理)

  • 輸送中のカビや害虫対策として、ポストハーベスト農薬が使用されることがあります。
  • 日本では使用が禁止されている成分が使われているケースもあり、健康への影響が懸念されます。

3. 品質の不安定さ

  • 長距離輸送により、鮮度が落ちたり、保管中にカビや変質が起こるリスクがあります。
  • 輸入米の品質管理基準が国によって異なり、日本の基準より緩いこともあります。

4. 遺伝子組み換え作物の混入リスク

  • 一部の国では遺伝子組み換え米の栽培・流通が行われており、意図せず混入する可能性があります。
  • 日本では遺伝子組み換え米は商業流通していないため、消費者にとっては不安材料です。

5. トレーサビリティの不備

  • どのような農地でどのような方法で栽培されたか、情報が不十分なことがあります。
  • 生産履歴が不明瞭な場合、安全性の確認が難しくなります。

6. 価格と品質のバランス

  • 安価で流通する輸入米は、コスト重視で栽培・加工されていることが多く、品質が劣ることがあります。
  • 加工食品などで使用されるケースもあり、知らずに摂取していることもあります。

購入時に気を付けるポイント

  • 原産国表示を確認する:購入時にはパッケージの原産国表示をチェックしましょう。
  • 国産米を選ぶ:やはりトレーサビリティや安全基準が明確な国産米を選ぶのが望ましいですね。
  • 有機栽培や減農薬栽培米を選ぶ:農薬や化学肥料の使用を抑えた安全性の高い米を選びましょう。

輸入米すべてが危険というわけではありませんが、産地や管理方法によってリスクがあるのは事実です。正しい知識を持って選ぶことが重要です。

輸入米の有害物質に関する検査機関

1. 農林水産省の検査

農林水産省は、輸入された米や麦に対して、カビ毒(アフラトキシンなど)、重金属(カドミウム、鉛など)、残留農薬の検査を実施しています。これらの検査結果は、同省の公式ウェブサイトで公開されています。

詳細な検査結果や分析データについては、農林水産省の以下のページをご参照ください。

2. 厚生労働省のモニタリング調査

厚生労働省は、都道府県などと連携して、食品中の農薬や有害物質の残留状況を調査しています。これには、国民が日常の食事を通じてどの程度の農薬等を摂取しているかの調査(一日摂取量調査)も含まれます。

詳細な調査結果や報告書は、厚生労働省の以下のページで確認できます。

3. 日本穀物検定協会の分析

日本穀物検定協会は、輸入された米や麦に対して、品位検査や残留農薬の分析を行っています。全国の輸入港に検査員を配置し、厳正な検査体制を整えています。

詳細な検査内容や分析方法については、同協会の以下のページをご参照ください。

輸入米に有害物質が検出されている

検査機関による輸入米の検査結果(令和4年)をまとめました。

検査国検出結果(639項目中)検出物質
アメリカ2検カドミウム・鉛
アルゼンチン3検カドミウム・ヒ素・臭素
インド15検アフラトキシン・カドミウム・鉛・ヒ素他
オーストラリア2検ヒ素・臭素
カンボジア1検ヒ素
タイ12検カドミウム・鉛・ヒ素・ホセチル他
台湾9検カドミウム・鉛・ヒ素・イソプロチオラン他
中国12検ヒ素・アセタミプリド・イソプロチオラン他
パキスタン9検アフラトキシン・カドミウム・鉛・ヒ素他
ベトナム4検ヒ素・ピリミホスメチル

検査結果によりインド・タイ・中国が検査項目が多く、検出結果ではタイが1番多くでていました。

まとめ

一部の輸入米には、農薬の使用基準が日本より緩い国のものもあり、残留農薬の心配があります。

過去には、基準値を超える農薬が検出された輸入米が回収されたケースもあります。

「安いから」と飛びつく前に、原産地や品質にも目を向けることが大切です。

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